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「自分の市場価値に気づけた」33歳プラントエンジニアの転職──高年収を蹴ってでも選んだキャリアパス

転職前化学メーカー

転職後大手総合化学メーカー

  • 今回転職に至ったきっかけを教えてください。

    転職のきっかけは、内側から湧き上がった「やりがい」への渇望

  • 高校卒業から17年間、一社で勤め上げてきた兵頭さん(仮名)が、初めての転職を決意したのは、内発的な動機でした。

    「前職の事業売却など、将来的な不安もゼロではありませんでしたが、一番大きかったのは、同僚の転職です。事業環境の変化といった外側の問題ではなく、『自分のやりたいことをやってみたい』という内側の動機で転職を決めた後輩の姿を見て、改めて自分のキャリアを考えるようになりました。このまま定年まで、同じ環境で自分はいいのか、と」

    もともと、インフラや機械メーカーなど、現在の仕事以外で自分の価値を高めたいと考えていた兵頭さん。周りの行動に背中を押され、昨年5月ごろから本格的に転職活動をスタートさせました。

  • 転職活動を始めるにあたり、不安に感じていたことはありましたか?

    幅広い経験がゆえの不安と、エージェントからの気づき

  • 高卒で入社以来、オペレーターから始まり、直近5年間は設備保全のエンジニアとしてチームのマネジメントも経験するなど、幅広い業務に携わってきた兵頭さん。しかし、その豊富な経験が、転職活動を前にした兵頭さんの不安となっていました。

    「いろいろな業務を経験してきたことは、一見すると強みに見えます。しかし、自分としては一つの分野を深く掘り下げてきたわけではないので、『広く浅く』なのではないかという不安がありました。転職してすぐに即戦力になれるかどうかが分からなかったんです」

    この不安に対し、担当エージェントの福地は、兵頭さんの経験は「業務のつながりを理解している強み」として高く評価されるとアドバイス。また、複数の企業から面接を受ける中で、兵頭さん自身も自身のキャリアの価値に気づき、徐々に自信を深めていきました。

  • 転職活動を進めた結果、いかがでしたか?

    給与よりも「やりがい」を重視した決断

  • その結果、兵頭さんは2つの企業から内定を獲得します。一方の企業は年収が非常に高かったものの、兵頭さんは「やりがい」や「キャリアアップの可能性」を重視し、もう一方の企業への入社を決めました。

    「年収が高い方の内定には、正直なところ心が揺れました。しかし、自分が今までやってきたことを無駄にしないためにも、新しいフィールドでもこれまでの経験を生かしたキャリアアップできる環境を重視しました。その企業は、高卒であってもそうしたキャリアアップのチャンスがある点、そして管理職とスペシャリストという二つのキャリアパスが描ける点が魅力的でした」

  • 今回の転職活動を終えていかがでしたか?

    転職活動を通して得た、かけがえのない「自信」

  • 初めての転職活動を終えて、兵頭さんは「何よりも自信がついた」と語ります。

    「活動を始める前は、自分にどれだけの価値があるのか分からず、不安でいっぱいでした。しかし、面接を重ね、福地さんから客観的な評価を受ける中で、自分の市場価値を理解することができました。これまでのキャリアや実務経験が、他社から高く評価されるという事実に気づかされたんです」

    また、福地とのやり取りの中で、「飾らず、本心で話せばいい」というアドバイスも印象深かったと言います。

    「それまでは、面接官に気に入られるように、ある程度話を『作って』話すべきだと思っていました。しかし、福地さんから『自分自身の本心として話せばいいんだ』と言われて、安心して臨むことができました。その結果、私の仕事への熱意が伝わり、高い評価をいただけたのだと思います」

  • 転職活動を進めるにあたり、重視した点を教えてください。

    兵頭さんが転職で「重視した点・重視しなかった点」

  • 転職活動において、兵頭さんがもっとも大切にしたのは「やりがい」「長期的なキャリアパス」でした。

    【重視した点】

    • キャリアパスの多様性:「管理職とスペシャリストの2つの道が選べる」という点が、仕事を通して成長し続けたいという兵頭さんの思いに合致しました。
    • 企業の文化や社風:「風通しが良く、学歴に関係なくチャンスを与えてくれる」という、これまで大事にしてきた価値観とマッチしているかを重要視しました。
    • 仕事への熱意:ワークライフバランスよりも、「積極的に、活発に働ける環境」を求め、自分のやりたい仕事ができるかを最優先に考えました。

    【重視しなかった点】

    • 給与:前職の給与や福利厚生が非常に良かったため、給与面での妥協は覚悟していました。結果的に年収が大幅にアップしましたが、転職の最大の目的ではなかったと言います。
    • 転居:当初は転居しないことを条件にしていましたが、理想のキャリアパスのためなら転居もいとわないという覚悟で活動を進めました。
  • これから転職する人へのメッセージ

    行動してみることと、諦めないこと

  • 最後に、転職を考えているプラントエンジニアに向けて、兵頭さんからメッセージをいただきました。

    「まず、『諦めないこと』が大切だと思います。そして何よりも、『まずは行動してみる』こと。自分には無理だと決めつけず、転職エージェントに相談してみたり、求人を見てみたり。そうした行動を起こさなければ、自分の市場価値を知ることはできません。行動することで、必ず道は開きます

Comment 担当コンサルタントよりひとこと

キャリアコンサルタント

福地 桂佑

兵頭さんの転職成功の鍵は、一歩踏み出して相談するという行動をされたこと、そして何よりも、転職活動を通してご自身の市場価値に気づき、それを自信に変えられたことだと思います。
特に印象的だったのは、ご自身の希望条件が明確になっていく中で、給与が高い大手企業とキャリアパスが豊富な企業の間で悩まれた時です。給与が高い大手企業も本当に素晴らしい企業でしたので私はそちらに決定されるのかなと内心考えていましたが、最終的にご自身のやりがいや中長期的な成長を優先して選ばれたその決断力は、非常に素晴らしいものでした。転職活動においては兵頭さんのようにご自身が「今後の社会人人生で何を大切にされたいか」をしっかり整理されておくことが重要だと改めて気づかされました。