電気・空調・衛生・計装系のサブコンで働いている方が転職を考える際、まず候補に挙がりやすいのは、同業他社、ゼネコン、設計事務所、メーカー、発注者側の設備部門などではないでしょうか。
もちろん、これらは一般的な転職先です。
一方で、サブコン経験者が見落としやすい領域の一つに、データセンター設備があります。
データセンターという言葉を聞くと、サーバー、クラウド、ネットワーク、ITインフラを想像する方が多いかもしれません。
しかし、データセンターはサーバーを置くだけの建物ではありません。サーバーを止めずに稼働させるためには、電気設備、空調設備、監視制御、保守管理が必要です。
つまり、データセンターはIT産業であると同時に、電源・冷却・制御・保守によって支えられる設備産業でもあります。
国内データセンターサービス市場については、2023年の市場規模が2兆7,361億円であることが報じられています。このデータセンターサービスには、データセンター内のスペースと電力を提供するコロケーションサービスや、クラウドIaaSサービスなどが含まれます。市場をけん引しているのはクラウドサービスと、それを提供するためのホールセールコロケーションです。
さらに近年は、生成AIの普及により、AI基盤モデルの開発に必要な計算資源の確保が政策上の課題としても示されており、データセンターはクラウドやAIを支える物理インフラとしての重要性を増しています。この市場の中には、データセンターを保有・運営する会社だけでなく、データセンターを成立させるための電源設備、冷却設備、監視制御、施工、保守を担う会社も存在します。
サブコンで培った経験は、この設備領域と接点があります。
