新卒で入社した大手飲料メーカーで、生産技術職として順調にキャリアを歩んでいた武藤さん(仮名)。しかし、結婚という人生の大きな節目が訪れ、働き方を見つめ直すことになりました。
「遠距離恋愛をしていた妻が、結婚を機に仕事を辞めて私の住む場所に引っ越してくれましたが、彼女は将来的に地元に戻りたいという希望が明確にありました。前職は全国転勤が前提だったので、このままでは理想のライフプランが描けないだろうと、転職を意識し始めました」
入社からわずか2年半。武藤さん自身は仕事に満足しており、「5年ぐらい今の仕事を続けてから考えよう」という気持ちもあったそうです。しかし、現実に結婚生活をスタートする中で、地元での生活を希望する奥さんの気持ちも踏まえた結果、待遇や仕事内容以上に「地元に戻り、定住ができる環境」が何よりも大切な軸となりました。

Comment 担当コンサルタントよりひとこと
キャリアコンサルタント
福地 桂佑
「転職活動=必ず転職する」と考えるのではなく、活動そのものをご自身の市場価値やキャリアの選択肢を知るための機会と捉えていました。これにより、焦ることなく、書類選考や面接を通じて得られた情報を基に、冷静にご自身のキャリアと向き合えたのだと思います。1社目の最初の面接はさすがに緊張もされたようですが、それ以降は緊張もとれ取り繕うこともなく、等身大のご自身の言葉で各企業の面接に臨んでいる様子が印象的でした。
もし活動を通じて「やはり今の会社が良い」という結論に至ったとしても、それは決して無駄な時間ではありません。なぜなら、転職活動によって、モヤモヤしていた気持ちが整理され、「今の会社が良い」という確固たる理由を持って働き続けることができるからです。必ずしも転職することが転職活動のゴールと決まっているわけではない、ということを皆さんに意識してもらえると良いかもしれないですね。